こんにちは。
未来区長の辻千恵、 通称ちえぷーです。
私はもともと、知的障害・発達障害を持つお子さんの療育を担当する保育士です。
ここでは、この冬から未来区役所子ども未来課で「コミュニティスクール自然~JINEN~」を開校するにあたり、私たちが大切にしている子どもたちとの関わりについて色々綴ってみます。
🖊コミュニティスクール自然~JINEN~についてはこちらでご覧ください☟
「発達障害」ってなんだ?
「発達障害」という言葉はこの20年で日本でもそこらじゅうで見聞きされるようになりました。
「発達障害」というのは、
「生まれつきの脳機能の発達のアンバランスさ・凸凹と、その人が過ごす環境や周囲の人とのミスマッチから、生きづらさや困難が生まれる障害」
とされており、現在は大きく次の3つに分けられるとされています。
✎ASD(自閉症スペクトラム障害/自閉スペクトラム症)
✎ADHD(注意欠陥・多動性障害)
✎LD(学習障害)
それぞれについては、LITALICOさんのサイトからお借りした下記の図がわかりやすいので転載させていただきますね。
「発達障害」がある子どもたちとどうやって関わったらいいの??
さて、この「発達障害」があるとされる子どもたちについては、実際どんなふうに関わったらいいの?!という戸惑いや不安を抱えている方も少なくないですよね。
インターネットで検索すると、さまざまなポイントにヒットします。
●長文は苦手。目で見えるものを提示して簡潔に短い文章で話して。
●夢中になってる時に急にやめさせないで。時間や回数を示して。
●スケジュールを作成してパターン化して。
などなど、たくさんのアドバイスが出てきます。
けれど、私たち未来区が 何よりも何よりもいちばん大切にしているのは、
子どもひとりひとりの気持ちを
ていねいに観て感じること。
私たち~JINEN~は、子どもたち自身が自分のチカラで
『いつでもどこでも誰とでも自分らしく安心して成長する』
ようにと強く覚悟して子どもたちと関わります。
これは、発達障害があるといわれるお子さんであってもなくても、もちろんそうです。
大人の期待や押し付けではなく、
させたい学習のためではなく、
人と同じようにふるまうためではなく、
目の前のひとりひとりが心の土壌を耕し、持って生まれた個性や能力をめいっぱい発揮して生きていくために。
そのためには、子どもたちひとりひとりの気持ちをていねいに観て感じられる大人の存在が不可欠です。
そして私は、そういう人財が 現在の日本の教育・療育の世界にはまだまだ多くないと感じています。
目の前のその子は「発達障害の〇〇くん・〇〇ちゃん」ではない
私は長い間、知的障害・発達障害を持つお子さんの療育を担当する保育士でした。
”「発達障害」の人とはこう関わるのがいい” なんていうことを日々一生懸命勉強して、実践していました。
それが目の前の子どもたちのためになるのだと信じて。
けれど、ある時、はたと気が付いてしまったのです。
こんなことがほんとにこの子たちの役にたつの???
それに、ちょっと面白くない。。。
いや、言ってしまえばつまらない!
先生である自分がつまらないプログラム、子どもたちもっとつまらんよなあ。って。
「発達障害」の人にはこうする、療育のプログラムはこう、やり方はこう、やってはいけないのはこれ。。。
子どもたちに「こちらが定めた何か」をさせるために、時間をわかりやすくしたり、色々構造化(視覚的にわかりやすく環境整備すること)している。
私は今まで、「発達障害の」という枕詞がついた存在としてしか子どもたちと関わってこなかったのではないか?
ASDだからこう、ADHDがはいってるからこう、ディスレクシアだからこう。。。
そのことにばかり気をとられ、子どもそのままの姿を、どれだけ観てきただろう。
そして、さまざまな施設で行われている療育の現場で、こんな先生はとても多いのではないだろうか。
そんな関わりを、子どもたちの目線から考察してみると
そりゃー気に入らんよね、子どもたち。
好奇心が湧くことなんてひとりひとり違うのに。
療育の時間に至るまでに、いろんなことがあって いろんなこと考えて いろんな気持ちが湧いてただろうに。
はい、ここからは今日はこれでーす、みたいな大人、信頼できるわけがない。
そしてそんな想いをはっきり伝えられる手段を知らなくて困ってたんだよね。
そりゃ腹も立つよ、逃げ出したくもなる、暴れたくもなるよ、パニックにもなるよね。
それで気持ちをバーッとぶつけると、大人側はどうしていいかわからず狼狽え困ることが多い。
パニックになるほどの気持ちがあってそれを伝えてるのに、これは大変だ・この症状を緩和しなければ本人もつらいはず、となって、投薬治療が始まる。
気持ちの起伏がなくなる。ボーっとする。暴れなくはなったかもしれないが、「その子である」感じはない。
私はそんな子どもたちと、何人も出会ってきたのにどうすることもできなかった。
ここには大きな懺悔があります。
コミュニティスクール自然~JINEN~での関わり
だからこそ~JINEN~では、その時その場の子どもたちの気持ちを何より大切にします。
人間って、気持ちを外に出せずにため込んでしまうとさまざまな不調をきたし、「自分自身」であることがむずかしくなります。
「みんなちがって みんないい」を真に実現するためには、感じている気持ちをまっすぐ観て知ることがほかの何よりも大切。
子どもたちも大人たちも自分自身についてよく知り、価値観をひろげあい、それぞれが自分を生かす場。
しかも、人のそのままの凸凹を生かし合うコミュニティづくりを学ぶ環境。
それが自然~JINEN~です。
この冬休みから、始動します。
冬スクールの概要はこちらです☟
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