長男が14歳の誕生日を迎えた。

わたしが何より「気持ち」というものを大切に子育てし始めたころ、彼は5歳だったかな。

 

それまでも長い間保育士だったのに、いや、保育士だったからなのかもしれないが、わたしはうっかり「人に自分の子育てをよく見せる」ことを最優先するような散々な母親だった。

 

けれど、自分の中にあった子育ての本来の願いや想いにたどり着いてからは、世界中の誰と関わるよりも真摯に等身大でありのまま、息子たちと向き合ってきた自負はある。

 

長男はわたしに「母」という役割を与えてくれた存在だ。

そんな彼が14歳になった。

 

15歳=中学校卒業するころには子どもたちは自立するというビジョンがあるわたしにとってそれは、いよいよ、自身の子育ての終わりを告げるマジのカウントダウン。

 

 

息子たちの人生のことは、もうなーんにも心配していない。

まだまだ未熟で不十分で無知ながら、希望にあふれ可能性は無限大だ。

おかげさまで、自分の持って生まれた個性や能力を発揮するための土壌は、じゅうぶんに耕されてきたと思っている。

わたしにとってはもうとっくに、対等に対話を愉しめて高めあえる存在だし、自慢の息子たちだ。

 

 

子どもたちの成長は、何よりの歓び。頼もしい限り。

だが母は彼らの巣立ちをリアルに感じることが増えるにつれ、

その歓びと同じぐらい、どうしようもなく、年々色濃く寂しくなる。

 

ものすごく嬉しく誇らしく、ものすごく寂しい。

 

もう残り少ない彼らとの日々は、そんな今だからこそ、この気持ちを存分に大切にして過ごす時間でありたい。

母の自己満足なのは百も承知で、おやこで暮らす時間を味わい尽くしたい。

 

 

もともと何か「モノ」をプレゼントにする誕生日があまり好きではなかったわたしは、今回の長男の誕生日に、

(長男も物欲がないタイプだしさ)

学校もサッカーもないこのスペシャルタイムを利用して、

「普段すぐにはできひんけど、ほんとはずっとやってみたかったことってある?」

と14歳3日前の息子に問うてみた。

 

すると

「自分の家を創ってみたい」

という答えが返ってきたのだ。

 

ほう。

思えば、半年ぐらい前からそんなこと話してたな。

そして聞けば聞くほど、彼の中にある完成イメージ(カタチも材料も、コンセプトまで笑)がめちゃくちゃ鮮やかにハッキリあることに笑ってしまった。

 

そんなに思い描いているなら、今まさに訪れているたっぷりした時間で、カタチにしてみればいい。

うわ、めっちゃ面白そう笑!!!!!!!

 

かくして2020年4月17日、わが家で「俺の秘密基地プロジェクト」の始まりの鐘が鳴ったのであった。

 

 

☞次回に続く。